今は手が届かないけれど、いつかは手に入れたい憧れの品。買い時はいつなのだろうか。
感覚の変化
月収20万円の人を基準にして収入別にそれぞれ10万円・100万円・1000万円に対する感覚の変化を表にしてみた。
表1:月収20万円を基準とした、10万円・100万円・1000万円に対する感覚の変化
※小数点以下は切り上げ
月収20万円の人
月収20万円の人は感覚比率1倍。
- 10万円の財布:10万円に感じる。気軽に買う事は出来ない。
- 100万円の時計:100万円に感じる。手が出ない憧れの品。
- 1000万円の車:1000万円に感じる。神が作りし夢の乗り物。
いずれにしてもローンなどで無理をして購入すると日々の生活が脅かされてしまうため、もっと年収が上がって余裕が出てから購入したいと考える。当然のことだ。
月収40万円の人
月収40万円の人は感覚比率0.5倍。
- 10万円の財布:5万円に感じる。このくらいの物を持っていても普通だろう。
- 100万円の時計:50万円に感じる。時計にふさわしい自分になってやる。
- 1000万円の車:500万円に感じる。今はまだ早いかな。
収入が倍になり生活にも余裕が出た。もはや10万円の財布は普通に買えるし、100万円の時計も手が届かない事はない。1000万円の車はさすがにまだ早いかもしれない。
月収80万円の人
月収80万円の人は感覚比率0.25倍。
- 10万円の財布:3万円に感じる。少し贅沢な食事と同じくらいの感覚。
- 100万円の時計:25万円に感じる。買おうと思えば毎年買える。
- 1000万円の車:250万円に感じる。チャレンジできそう。
収入がさらに倍になった。1000万円の車もおそらく購入する事が出来るだろう。
感じたこと
収入が低い時に憧れの品を購入すると生活費が無くなってしまうのだが感動は大きい。反対に、購入しても問題ないくらい収入が上がってしまうと今度は感動が薄れてしまう。簡単に手に入るがゆえのジレンマだ。
生活に無理なく、けれど感動もいくらか残っているという微妙なラインを見極めて購入すれば良いが、それは非常に難しい。特に収入が上がるスピードが早い人は感覚の成長が遅れがちになるので「まだ早い」「まだ早い」「あれ、俺買える?」「でも、いつでも買えるし、まーいいか」で結局買わなかったりする。
まだ10代の少年でお小遣いが少なかった頃に「大人になったらローソンのからあげクンをお腹いっぱい食べたい!」と考えた時があったが、44歳になった今でもその夢は叶っていない。
本当に、買い時って難しい。