年収1,000万円を超えて感じたこと

過去から現在に至る道程と旅行の話

勘違いしている人

船

故障した船に乗っている3人の男の話。

故障船でのエピソード

怒れる船長「何やってんだ!さっさと直せ!」
疲れた技師「今やってます。」

怒れる船長「いつまでかかってんだ!このノロマめ!」
疲れた技師「すみません。」

怒れる船長「あとどれだけかかるんだ!クズが!」
疲れた技師「分かりません。」

怒れる船長「分かりませんじゃないだろう!」
疲れた技師「すみません。もう10時間も働いています。食事も取っていませんし、少し休憩を取らせていただけないでしょうか。」

怒れる船長「休んでいる場合じゃないだろう!さっさと直せ!」
疲れた技師「すみませんがトイレだけは行かせて下さい。」

怒れる船長「3分で戻れよ!」
疲れた技師はトイレに行く途中で海に浮かぶたくさんの船を目にした。

 

怒れる船長「あいつが戻って来ないぞ!」
疲れた水夫「疲れた技師は逃げました。」

怒れる船長「軟弱者め!さっさと代わりの技師を連れてこい!」
疲れた水夫「分かりました。ところで怒れる船長、私もトイレに行きたいのですが。」

考察

ろくに休息も取れず疲れ果てた技師。

そんな技師の事など考えず、ただただ怒鳴り散らすだけの船長。

だが本当に優位に立っているのはどちらだろうか。

船を直せるのは技師だけだ。船長がどれだけ怒鳴っても船は直らない。機会損失や損害額を叫んで叱りつけたところで技師の心には響かない。

そんなのは船長だけの理屈だ。


技師と水夫は一時的に雇われた期間労働者に過ぎないが、海にはたくさんの船が浮かんでいる。1つの船につき、技師も水夫も大勢必要だし、働き口には困らないだろう。
たくさんの船の中から自分を大事に扱ってくれて、金払いの良い船を選べば良い。

一方、怒れる船長は船会社の社員であり、他の船に簡単には乗り換えられない。しかも船長は大勢いらない。他の船で必要とされる可能性は低いだろう。

実社会においても同様

たくさんのビル

エンジニア業界でも時々勘違いしている人がいるから困る。
現場で働いている人のことも考えず、ただただ怒鳴り散らすだけの顧客、会社、上司。

だが本当に優位に立っているのはどちらだろうか。

この街に、いくつのビルが建っていて、いくつのフロアがあるだろうか。

いくつの会社が?


人を次々に使い棄てておきながら、人が集まらないと嘆く矛盾。
優位に立っているつもりかもしれないが気付いた時には取り返しのつかない状況になっていることだろう。僕らはただ、選べば良い。

人生の貴重な時間を捧げるだけの価値がある場所を。

残念ながら

こんな船長は少ない。

 

頼れる船長「xxxくん、調子はどう?」
疲れた技師「今やってます。」

頼れる船長「結構時間がかかりそう?」
疲れた技師「すみません。」

頼れる船長「だいぶ疲れているみたいだから少し休憩したらどうかな?」
疲れた技師「ありがとうございます。食事とトイレを済ませたら戻ります。」
疲れた水夫「頼れる船長も少し休んでください。」

頼れる船長「君たちだけが頼りだ。無事に街に戻ったら僕の奢りで乾杯しようじゃないか。」