毎日毎日、東京の感染者数は何人だとかニュースで報告されており見る側もつい不安に駆られてしまうが、いつも違和感があった。
総数に対する比率は?という疑問だ。誰も教えてくれないので仕方なく自分で調べてみた。
東京都の人口
まず総数を調べてみる。東京都のサイトによると2020年12月1日時点の東京都の人口はおよそ1400万人だ。
総人口比率
次に総人口1400万人に対する感染者数ごとの比率を見てみる。
100人だと0.001%、1000人だと0.007%という事になる。
感染者数を示すグラフ
感染者が100人ずつ増えて1000人になったとする。
これをグラフ化してみる。
ニュースなどで良くみるグラフだ。日に日に感染者数が増えて恐怖を感じるがグラフ左上の総数「1,200」に注目したい。これを東京の総人口である1400万人に変更してみる。
感染者数を示す棒が全く見えなくなった。当然だ。感染者数1000人は0.007%。たとえ10万人になっても0.714%、100人に一人もいないのだ。
感染による死亡者数
www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp
東京都のサイトによると2020年2月26日~12月26日の期間で累計613人の方が亡くなっている。この613人という数字は多いのだろうか。
死因別死亡者数
www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp
東京都のサイトに死因別の死亡数を確認できるページがあったので見てみる。
令和2年のデータはまだ出ていないので令和元年のデータを見てみると、亡くなった方は合計でおよそ12万人。
死因別に見てみると結核で203人、敗血症では904人が亡くなっている。その下に並ぶ<腫瘍>の文字。やはりガンで亡くなっている方は圧倒的に多い。
糖尿病で1,106人、高血圧で616人。心疾患もガンに次いで多い。心筋梗塞や心不全は有名だし、脳に関する病名のくも膜下出血や脳梗塞も良く耳にする死因だ。これらで亡くなっている方は数千人以上になる。
インフルエンザで351人、肺炎で8,158人、腎不全では2,058人が亡くなっている。
そして死因の第3位は老衰だ。10,534人。
不慮の事故で2,914人、交通事故で203人。自殺で1,920人。
感じたこと
増えて行く数字だけを見ると恐怖を感じるが、総数に対する比率を見るとまた印象が変わってくる。もう一度コロナウイルスでの死亡者数に戻ると、2020年2月26日~12月26日の約10か月間で累計613人の方が亡くなった。
他の死因による死亡者数と見比べてみると色々と思うところはあるが、どのような理由にせよ、今はただ亡くなった方々のご冥福をお祈りしたい。