年収1,000万円を超えて感じたこと

過去から現在に至る道程と旅行の話

年収960万円の卒業~後編~

旅立ちの準備

www.ten-milli.com

 2016-2017年 39-40歳 フリーランスSE 年収960万円。

お世話になっている社長から新会社設立のお誘いを受けたが、考え方が合わずに辞退した

商流飛ばし

社長にはお世話になったが、僕は成長しない人間が好きではないので"もうそろそろ、この人から離れるべきだ"と感じた。ルール違反ではあるが、社長の会社を外して直接自分と契約出来ないかと今の現場の会社に話を持ちかけた。

A社

現場で所属しているA社のリーダーに確認してもらうと、「個人事業主との直接契約は出来ず、ある程度の規模の会社相手でなければ契約は難しい」という回答だった。上場企業なので当然の反応だと思う。

B社

現場にはB社のエンジニアも常駐していたので、思いきってB社のリーダーにも話をした。確認してもらうと、「最初は子会社を通しての契約になるが、半年実績を積んだら直接契約も可能」という回答だった。

ただし、同じ現場のままで会社を乗り換えるのは問題になるため現場を抜ける必要があるらしい。僕は覚悟を決めてB社から仕事を紹介してもらう事にした。 

新たな現場への要求

さっそく、すぐに入れそうな案件が1つ見つかったが、今の現場と比べて一駅しか近くならず、通勤時間を短くしたいと考えていた僕は気が進まなかった。もっと圧倒的に自宅に近い駅が良かったので、希望単価を伝える前に"これだけ上がるなら通勤時間には目を瞑ってもいいかな"と思える金額を考える事にした。

計算のお時間

さて、年収100万アップを目指すには時給をどのくらい上げればいいだろうか。

1か月に160時間働くとして時給が500円上がれば月8万円アップ。1年で計算すると96万円だ。ほぼ100万アップだし、500円が妥当な線かもしれない。

今は時給で4,500円もらっている。プラス500円という事で"時給5,000円"という強気な価格でいってみる事にした。

えっ!?

B社のリーダーからは「今も十分貰っているのに500円アップ?さすがに時給5,000円は難しいんじゃないかなー」と言われて、僕は苦笑いした。

断られて話が流れた時には夏休みを取ればいいと思っていたし、むしろ断ってほしい気持ちが強かったかもしれない。元ニートだし、僕は本来そんな一生懸命働くような真面目な人間ではないんだ。

しかし、新しい現場からの回答はアッサリOKだった。僕もB社のリーダーも驚いた。

新しい現場のリーダーと面談

現場のリーダーとの面談では特に問題なく当たり障りの無い会話をしたように思う。すんなりと入場が決定した。

しかし、入場直前になって現場のリーダーから電話があり、「お客を説得するのが難しいので最初だけ時給を200円下げて4,800円にさせてもらえないだろうか」と相談された。僕は仕方なく承諾した。

時給5,000円に比べると1ヵ月160時間勤務で換算して月32,000円のダウン。1年では384,000円のダウンだ。なんだか約束を破られたような気になったが十分もらっている方だというのは理解していた。年収100万アップだと思っていたのでガッカリしたが、いつまでも引きずっていても仕方がないので気持ちを切り替える事にした。

B社の子会社の営業担当者と面談

契約

営業担当者との面談では契約内容についての説明を受けた。ふと契約書の報酬の欄を見ると"税別"と記載されている事に気が付いた。僕はまさかと思い、『税別という事は消費税分は別に支払われるんですか?』と聞くと「その通りです」という答えが返って来た。今までは税込みで報酬を貰っていたので税別という考えが頭になかった。

計算のお時間

待てよ。税別ということはつまり、時給4,800円に消費税8%分の384円を加えて時給が5,184円になるという事だ。えっ!本当に?そんな展開ある!?

値下げの話が来てガッカリしていたが、税別のおかげでむしろ時給5,000円よりもアップしてしまった。時給4,500円の時に比べて、およそ年収131万アップになる。これはビックリだ。面談の場では表情にこそ出さなかったが頭の中ではジャンピングガッツポーズをした。

もし値下げの話がなく5,000円のまま消費税がプラスされたなら172万アップだったが、そこは数か月後の楽しみに取っておく事にしよう。

社長へ報告

今まで仕事を紹介してくれていた社長にも、次の現場からは違う会社に仕事を紹介してもらう事と、これまでお世話になってきた感謝を伝えた。少し前から現場を変わりたいという話はしていたので、今までのように新しい案件を紹介してくれようとしていたので申し訳なかったが、社長は渋々納得してくれた。特に引き留めなどはなかった。

円満退場

乾杯

現場でお世話になっていたA社のリーダーは最後まで引き留めてくれていた。僕も現場に大きな不満があった訳ではないので、退場を急がずにしっかりと引き継ぎをして、人員削減の話が出るタイミングを待って僕を削減対象にしてもらった。

正直なところ僕が抜けたいと言わなければ、おそらく他の人が対象になっていたと思う。それぐらい貢献して信頼されていた。今まで繁忙期に何人もが入場して来て、閑散期に何人もの卒業を見送って来たが、今回やっと僕の番が来た。

メンバーには送別会も開いてもらった。普段は休みがちなメンバーも参加してくれたのだが、タバコを吸わないメンバーばかりの中で、休みがちなメンバーだけが喫煙者だった。送別会が個室だったので煙がこもって嫌な思いをした。送別会も休んでくれた方が嬉しかった。

驚きの展開

翌月から新たな現場に通う事になった。ある日、社長の会社に所属しているフリーランス仲間から連絡があった。

先月末で会社が吸収合併された事。社員やフリーランスはそのまま合併先の会社に移籍するが、社長は残らずに新たな会社を立ち上げるらしい事。

まさに僕が他の会社に移る事になったそのタイミングでの話だった。

「吸収合併されるって知ってたから他の会社に移ったんですか?」と聞かれたが、違う、違うんだ。まったく知らなかった。だから、あまりのタイミングに僕も驚いた。

しかしそうだとしたら、僕に新しい会社を任せようとしていた事や、新しい現場を紹介しようとしてくれていた事は何だったんだろう。

もう何の縁も無いからだろうか、合併の件について社長からの連絡はなかった。他社へ移る事に少なからず罪悪感を感じていたが、会社が無くなった今となっては罪悪感を感じる必要もなくなった。

現場が変わり心機一転。年収もアップしたが、心にわずかな曇りを残した。

 

行動することで運を呼び込もう。