年収1,000万円を超えて感じたこと

過去から現在に至る道程と旅行の話

年収470万円の面接

デスク

www.ten-milli.com

2012年 35歳 正社員SE 年収470万円。

 会社に辞表を提出し、人間らしさを失うほどの長時間労働の日々も終わりに近づいた頃、転職サイトを色々とチェックしていて1つ気になる求人を見つけた。

なんだこれは?

給与の欄を見ると、月の基本給は30万円だが、その他に特別手当として月に20万円と書かれている。つまり、1ヵ月あたり30+20=50万円ということだ。12か月で年収600万円。ボーナスは無い。仕事の内容は一見まともだが、とても怪しい。怪し過ぎる。なんなんだ、特別手当20万円とは?

  • 反社会的な事が関わっていたりするのだろうか?
  • 非合法の組織のシステム開発とか?
  • 核施設とか、細菌研究所とか?

少し考えれば分かるのだが、そういうところは普通の転職サイトでは募集をかけないだろう。通常とは異なるルートでヘッドハンティングをするハズだ。

僕は興味本位とお金に釣られて応募することにした。

高収入の理由は

面接で話を聞いてみると、働くのは運用保守の現場。平日も土日もなくシフト制で週休2日。平日に飛び飛びでしか休みを取れないかと思ったが、一緒に働くメンバーとうまく話をつければ土日に連休を取る事も可能らしかった。

何も起きなければ9:00~18:00のオフィス勤務だけで1ヵ月あたりの勤務時間も160時間程度らしいが、ひとたび障害が発生すれば真夜中でも自宅から対象のシステムに接続して対応するということだった。

そのために1人1人にノートPCが支給され、携帯電話には常に出れるようにしておく必要があるという。詳しくはないが、消防士さんやお医者さんもそのような働き方をしているのだろうか。

つまり、何もなくても"待機時間分"として20万円が支給されるということだ。しかも実際にトラブルが発生して自宅勤務した分は20万円とは別に支払われるらしい。話を聞くとなかなか良い条件のように思える。

タイムカードを押してから残業開始など、ブラック企業がたびたび問題になっているが、よほど良心的ではないだろうか。

運命の選択

カードの選択

ただし、最初の3か月は見習いとして月給18万円だという。仕事内容が過酷過ぎて長続きしない人間が多いのかもしれない。これは悩みどころだ。

実は既に違う会社で年収450万円の内定を貰っていた。仕事の内容的には450万円の会社の方が自分に合っていた。月50万円の会社の方は本当に単なる興味本位で面接を受けに行ってみたのだが、結構まともな現場のように感じた。

あまり興味の持てない仕事で最初の3か月を耐え忍び、4か月目から50万円を手にするのか、それとも最初から月37万5千円貰えてやりがいのある仕事ができる年収450万円の会社にするのか。

懐事情

貯金があれば18万円で3か月を過ごすくらい問題無いのだろう。しかし、当時は貯金どころか2枚のクレジットカードで作った借金が合計で100万円以上あり、毎月5万円の返済に加えてボーナス月は10万円を上乗せ返済していた。

やむない事情で作った借金だったが利息だけで毎月2万円くらい払っていた時期もある。

月給18万円の手取りは15万円くらいだ。その場合、生活はギリギリでクレジットカードに頼らざるを得ず、せっかく頑張って減らしてきた元金がまた増えてしまう。

常に残高を気にしなければいけない毎日から早く抜け出したかった。

自分の心に嘘はつけない

さくら

少しだけ考えるフリをしたが、すでに答えは決まっていた。経験したことのない働き方への好奇心とお金への欲求が勝った。最初の3か月を何とかして耐え忍ぶのだ。チャンスはその先にある。思い返してみても大きな賭けだった。何の保証も無かった。

昔、自分がまだ年収350万円だった頃に一緒に働いていた会社の先輩がちょうど年収600万円だった。能力的にはまだまだ敵わないと思うが、少しでも追いつきたいとずっと思っていた。自分が一度地元に逃げ帰ったせいで疎遠になってしまったが、今でも元気にしているだろうか。

 

チャンスにかけろ。自分の心に正直になれ。