年収1,000万円を超えて感じたこと

過去から現在に至る道程と旅行の話

年収270万円の面接

面接

2008-2009年 31-32歳 正社員SE 年収270万円。

IT業界未経験で30歳中卒・地方暮らしの僕を雇い入れてくれた会社に恩義を感じつつも、ボーナス無し&みなし残業20時間込みで月給22万円は正直キツかった。

勤務時間から割り出した時給は1,200円。会社名義で住んでいたマンションにも色々と問題があり引っ越したかったが、全く余裕がなかったため転職活動をすることにした。

転職を成功させるための作戦

面接は数をこなすことが大事だと思っていたため、土日を抜いて9日連続で定時後に面接を入れた。つまり、2週間平日はほぼ毎日面接だ。

当時は私服の現場で働いていたので、9日連続でスーツにネクタイで出勤したため周囲には"バレバレ(あいつ抜けるんだな)"だったと思う。仕事中に面接先の会社から電話があったりもしたが面倒くさがってはいけない。全て明るい未来のためだ。

もう1つ、自分が行きたいと思っている会社ほど後ろの方に面接日を設定した。日が経つほど他の人に決まってしまうというリスクもあったが、やはり回数をこなすほど上手く喋れるようになるため、メリットを優先した。

面接に行った会社

あまり選り好みをせず、色々な会社に応募した。工場への人材派遣が主で片手間にITをやっているような会社では、面接中に作業着の女性達が面接しているすぐ横を通り過ぎて行った。レンタルオフィスに入っていた会社では入口にたくさんの会社の表札があり、不安を感じた。

訪問した中でもダントツに失礼だなと感じたのは、スカウトメールを自分で出しておきながら志望動機は?と聞いてきた会社だ。会社と言っても普通のマンションの1室で面接を受けた。社長は20代半ばといった感じだった。

現在の年収に不満を感じていることを伝えると(今のあなたには)十分な額だと思いますよ?と言われた。全く笑わない社長だった。おそらく社員を増やしてピンハネすれば楽して稼げると考えて若くして起業したのだと思うが、こちらにも選ぶ権利はある。こんな人と一緒に働くのは絶対に御免だった。(心配するまでもなく落とされた)

日中は仕事をこなして定時後に毎日面接に行った。時に笑い、時に怒り、時に泣いて8日目までの面接を終えた。

運命の最終日

オフィスビル

最後の9日目の会社はとても立派なオフィスだった。立派過ぎて緊張した。最後に持ってきた僕にとって一番の大本命の会社だ。

面接官にオフィスが立派で緊張していることを伝えるとやっぱり一等地に会社があると応募者も集まるんだよね。会社が引っ越す前は○○駅だったんだけど、応募数は目に見えて増えたよね。と笑って話してくれた。

成長中のベンチャー企業だから毎月のように社員数が増えて引越しを余儀なくされたらしい。他にも色々と話が弾み、"こんな会社で働けるといいな"と思った。窓からチラッと見えた夜景も最高だった。

面接を終えてビルを出たあと、夜景を見上げて9日間をやり遂げた気持ちで胸がスッキリした。全力を出し切ったので、たとえ全て落ちても納得できる気がした。

結果は?

ビール

結果として努力は報われた。

最後に面接を受けた一番待遇の良い会社から内定が出た。ボーナスも出るし引越しも出来る。また頑張れる。

後日談として、入社したあとに面接のときの自分の印象を面接官だった役員の人に聞いてみた。

変わったやつが来たなーと思って。同じようなやつばかりだと面白くないから、"こんなやつが一人くらい居てもいいか!"と思って面白半分でお前を採用してみることにした。と言われた。面接は縁だ。

この人には今でも感謝している。笑い声で周りの人を笑顔にさせる人だった。

 

数撃ちゃ当たる。撃つほど上手くなる。上手くなったらド真ん中を狙え。